今回のゲストは、国宝・法隆寺の宮大工棟梁、故西岡常一氏の指導を受け、国宝薬師寺の実測調査や再建に携わった堂宮大工・大森健司氏。
木のこころを熟知し、木の命を建築に吹き込むことに一生をささげた棟梁の人となりや、これからの木造建築がどうあるべきかなどを語っていただきました。
1947年、埼玉県秩父生まれ。66年、宮大工修業。72年、工学博士浅野清氏に師事。75年より、奈良薬師寺伽藍復興事務所に勤務し、東塔調査助士として東塔を実測調査。宮大工棟梁西岡常一氏の指導を受ける。薬師寺塔頭設計。81年、大森建築設計事務所設立、宮大工として社寺建築の設計監理を行う(一級建築士)。98年、職人集団 木匠(きだくみ)を設立。2000年、木造伝統技術伝承教室設立。02年、埼玉県被災建築応急危険度判定士。執筆に「建築知識」など多数。
大森健司氏による槍鉋実演
宮大工に関連した貴重な資料などを展示