■■■端材に新しい命を・・・■■■ |
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HOP丘珠工場の工房で家具や建具を製作する際に出るたくさんの端材。 捨てられてしまう端材をもっと大事に再利用出来ないかと思い、新しい命を吹き込むお手伝いをしたいと(財)札幌市芸術文化財団 札幌芸術の森様、山鼻保育園様、稲積幼稚園様に生かせる方法をご相談し、お譲りいたしました。
端材で作った作品と、それを受け取った園児たちの様子をご紹介いたします。 |
~稲積幼稚園~ |
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山鼻保育園に端材を提供した輪がどんどん広がってきております。山鼻保育園の園児達の様子をご紹介したところ、稲積幼稚園様より端材を活用したいとのご連絡を受けお渡ししておりました。 先日、いよいよ端材を園児達が端材を使って作品を作るとご連絡があり、10月20日に伺ってきました。 園児達は、真剣な表情でのこぎりや釘を使って可愛らしい動物を作っていました。 |
1人の園児がジーッと端材のダンボールを見つめています。 |
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気になる端材を使ってさて何をつくろう。 |
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みんなトンカチをとっても上手に使っています。頭の中には完成図が出来上がっているようです。 | 小さな手に力を込めて角材を切っています。話しかけることも出来ないほど、真剣な表情でした。 |
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のこぎりの使い方を教えてくれているのは、ボランティアでお手伝いをしてくれている高橋重一(たかはし しげいち)さんで、園児達は"こうちゃんおじいちゃん"と呼んでいます。 真ん中の男の子を見てください! のこぎりの使い方を真剣な面持ちで見ています。 しかも、膝の上に手をおいて、ちゃんと正座をしています。 まるで師匠と弟子のようです。 まだ小さい(5歳)ながら、礼儀作法がしっかりしているこの男の子に脱帽です。 左の男の子は、職人さんのようにあぐらをかいて釘を打っています。 将来は大工さんかな? |
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のこぎりの使い方がわかったところで、早速実践です!なかなか"こうちゃんおじいちゃん"のようにうまくいきません。 手伝ってもらいながら、ギコギコ切っていきます。どんなものが出来るか楽しみです。 となりの男の子ものこぎりが気になるようで、さっきまで夢中だったトンカチを置いて見ています。
「今度は僕がのこぎりだ!」 |
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枝を短く切って角にしたり、釘を打って足にしてかわいい3匹の動物が出来上がりました。 |
好奇心旺盛な園児たちがダンボールの周りにいっぱい集まってきました。小さなころから本物の木のぬくもりを感じ、ものを大切にする心が育つことと思います。 これから園児たちの手によってすてきな積み木として生まれ変わるでしょう。 園の中には大きな『クルミの木』がそびえ立っており、園児達はその木と板を見比べていました。 このクルミの木は、30年前の開園時に板垣札幌市長(当時)より、園のシンボルツリーとして贈られたものだそうです。
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大きなクルミの木 毎年秋になると実をつけ、その実でクッキーを作ることが山鼻保育園の恒例行事です。 |
【 生まれ変わった端材 】端材を提供させていただきました『山鼻保育園』様より作品が出来上がったとのご連絡をいただき、訪問いたしました。 園児達の力作がたくさん並べられ、端材がこんなに素敵な椅子に変身していました。 |
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軍手をはいてのこぎりを一生懸命動かしながら角材を切っています。 きっとみんな出来上がった椅子をイメージしていたことでしょう。 日陰とはいえ、今年の夏は気温30度を越える日が続き、外での作業は暑さとの戦いだったはずです。 それでも園児達はわき目もおしゃべりもせず黙々と作業をしていたそうです。 のこぎりやトンカチの使い方も、最初に先生がお手本を見せてあげただけで、後は自分達で考え、やりやすい方法を見つけ出し、2~3時間位かけて作りました。 |
園庭にある大きなくるみの木の木陰で記念写真をパチリ! 自分達で一から作った椅子を前に、みんなとっても満足した顔をしています。 この経験は、きっと園児達の心に刻まれ、大きくなってからも忘れることはないでしょう。 |
芸術の森にある木工房で実施されております講習会で作られた作品です。工場でころがっていた端材が、新しい役目を果たすために生まれ変わりました。 思い出の写真達は森の空気で包みこまれ、木のやさしさが時を刻むことでしょう。
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今後も端材の提供を行っていきたいと考えております。 ご興味のある方などいらっしゃいましたら、お気軽にお問合せ、ご相談ください。 |
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